
ニベアは定番のスキンケアクリームです。ニベアには、スクワランオイルやホホバオイルなど、肌の水分をしっかり保つための成分が含まれているので、スキンケアクリームとして長年愛用されています。
このニベアですが、「シミの対策」の為に購入する人も増えているようです。ニベアは非常に良質なクリームなので、「ひょっとしてシミにも効果があるかも」と期待する人も多いのでしょう。
でも、本当にシミに効果があるのでしょうか?ニベアクリームの成分内容から、ニベアがシミに効果があるかを徹底的に検証していきます。
この記事の目次
ニベアは顔のシミに効果があるって本当?
結論からいえば、ニベアはシミには効果がありません。ニベアの成分には「保湿」「スキンケア」のための成分しか含まれておらず、シミを消すための有効成分が入っていないからです。
そもそもニベアの成分には、どんな効果があるの?
ニベアの成分を詳しく分析していきましょう。ニベア(青缶)の成分は以下のようになっています。
水、ミネラルオイル、ワセリン、グリセリン、水添ポリイソブテン、シクロメチコン、マイクロクリスタリンワックス、ラノリンアルコール、パラフィン、スクワラン、ホホバ油、オレイン酸デシル、オクチルドデカノール、ジステアリン酸Al、ステアリン酸Mg、硫酸Mg、クエン酸、安息香酸Na、香料
ミネラルオイル、ワセリン、グリセリン、スクワラン、ホオバ油…これらは全て油の仲間です。肌を保護するためには油分で肌をコーティングする必要があります。ニベアは様々なタイプの油で、総合的に肌を保湿、保護するクリームなのです。
ただ、残念ながら、ニベアの主要成分の中に、医学的に「シミに効果がある」と認められた成分はありません。保湿クリームとして使うには非常に良いのですが、「シミを消す」ために使うと期待はずれに終わる可能性が高いです。
とはいえ、「ニベアで保湿」は大事!
では、「なぜニベアでシミが治った!」なんて言う人がいるのでしょうか?おそらく、ニベアでしっかり肌を保護することで、肌の新陳代謝が回復したのでしょう。
シミは肌の新陳代謝(ターンオーバー)に伴い、28日〜56日で剥がれ落ちます。なかなかシミが治らないのは、何らかの理由で、新陳代謝が乱れているからです。肌の乾燥は、肌の新陳代謝を乱す1つの原因です。
肌が乾燥してダメージを受けたままだと、シミも治りづらくなってしまいます。だから、ニベアクリームでしっかり保湿をして、肌を保護するのは、「間接的には」シミに効果があります。
「ニベアでシミが治った!」という方も、ニベアでスキンケアをしっかりした結果、シミの治りが早くなり、「治った!」と感じたのではないでしょうか。ニベアはシミに直接の効果はありませんが、ニベアでしっかり保湿するのもシミ対策には重要です。
ニベア以外で、シミに効果があるクリームってあるの?
じゃあ、ニベアクリーム以外でシミに効果がある製品ってあるの?と疑問に思いますよね。シミ対策で重要なのは、「ビタミンCが配合されているかどうか」です。シミ対策でクリームを買う場合は「ビタミンCが配合されているかどうか」をチェックしましょう。
ビタミンCのシミへの効果って?
ビタミンCには、シミの原因となる「メラニン」をつくりだしている酵素(チロシナーゼ)の働きを邪魔する効果があります。結果、新しいシミができにくくなり、シミが消えていくのです。
10人の患者を対象に、12週間ビタミンCを配合したクリームを顔半分に塗り、もう半分には効果のないただのクリームを塗った研究では、ビタミンCクリームを塗った場所に有意に改善が見られました。(出展)
市販のクリームでおすすめは?
ビタミンCは非常に不安定で、空気に触れると壊れやすく、ただ塗っただけでは何の意味もなくなってしまう場合があります。だから、「ただビタミンCを配合している」だけで選んではいけません。
オススメはロート製薬の「メラノCC」です。これはビタミンCを配合しているだけではなく、「肌に添付して空気に触れても壊れずに、肌に浸透していくように」つくられているので、的確に肌にビタミンCを供給できます。市販なら、メラノCCが良いでしょう。
ただし、皮膚科で処方してもらえる高濃度のビタミンCクリームには勝てないので、本当に治したい方は皮膚科に相談すると良いでしょう。